人々のつどい・交流を示す「Gather」と、地域の方々に愛され、共に育っていきたいという想いの「Together」の 2つの意味をこめたコンセプト「To・gather」からくる「ギャザリング事業」。
コロナ禍で改めて重要性が認識されている「地域の交流」や「つながり」を育む場としてイベントスペースを整備し、出会い・体験・交流を目的とした「ギャザリングイベント」を開催することで地域の「つどい」を育み、リアルな商業施設ならではの価値を提供を目的に行っています。
詳細については以下の記事をご覧ください。
年間50本!?ショッピングモールで地域との関係性を編みながら活動を展開する「ここにある」の仕事について
| date | 2021年〜 |
|---|---|
| client | 東急不動産SCマネジメント株式会社 |
この5年間で開催してきた企画は大小合わせて160件ほど。おつかい企画やお仕事体験企画など、複数回実施している企画には繰り返し参加する方もおり、継続的なコミュニケーションの機会が商業施設の中に生まれています。
これまで開催してきた企画には学生を中心に多くのボランティアの方々に関わってもらっていますが、その数なんと延べ1,620人ほど。中には1回で50名以上のボランティアが関わる企画もあり、つくり手としても多くの地域の方々に参画してもらっています。
企画の担い手を地域につないでいく施策として、熱量の高い学生メンバーの主体性をさらに引き出すためのマネジメントを実施。具体的にはリーダーポジション等の権限委譲や、個別面談による成長支援などを行っています。また、テナントとともにつくるイベントでは、企画内容に困っている店舗と学生をつないで企画検討の場を設けるなど、地域の若者が商業施設を舞台に活躍できる環境整備を行っています。
学校の先輩に誘われて「あまがさきキューズモール」で実施していたこども向け企画にボランティアとして参加したKさん。その後も継続的に参加する中で自身の強みに気づき、会議で積極的に発言したり、企画内で司会進行を務めたりと、当事者意識が高まるように。現在は運営をともにした他メンバーとともに、学生団体を設立しています。
本が好きで「ぶぶぶバザールと一箱古本市(ギャザリング事業の1つ)」に出店していたMさん。出店を重ねる中で企画メンバーと親睦を深めたことで企画に興味を持つようになり、現在は企画メンバーの一員として関わっています。本をきっかけに地域の人とのつながりをつくるためのワークショップや仕掛けを積極的に考え実践しています。
これまでイベント出展等の経験がなかった企業がこども向けの仕事体験イベントにつくり手として参加したことで、仕事のおもしろさを伝える楽しさと重要さに気付き、その後もさまざまな場に関わるように。「あまがさきキューズモール」で実施する企画を通して、テナントの地域密着や地域貢献へのアンテナが育まれています。
「あまがさきキューズモール」で地域の方々とともに企画運営を行っている様子を見て、近隣の他商業施設から同様の企画を実施できないか相談がありました。商業施設の地域密着が注目される昨今、その価値が徐々に拡がっています。