あなたとわたしが
人生をまっとうするための
ここにあるのメンバーシップ
ここにあるは、ここからはじまる。むしろ、ここからしかはじまらない。自分自身も、組織も、地域も、社会もすでにここにある。そして、常にすでにある可能性に満ちている。けれど、その可能性がうまくひらかれていないときがある。ここにあるものがなんらかの理由で活かされていないことがある。そんなときは、一緒に考えよう。取り組もう。見えづらい可能性と活かされていないものがたくさんあるから。
社会にも、組織にも、プロジェクトにも、自分の人生にもあそびが大事。楽しさやワクワクに人は集まるし、関わりしろがなければ既知の事柄だけで完結してしまう。また、すべてを計画し、事前に決め切ることもわたしたちにはできない。未来はそんなにイメージ通りにいくものではない。だからやりながら見つけていく。あそびからイノベーションの可能性を見出していく。常に、すべての要素に、すべての時間にあそびを忍ばせよう。あそびは、自由自在である。
問いに人は共感する。問い続けるその姿勢にこそ、人は感動する。問いこそが、人と人をつなぐ接着剤になりうる。だから、探求と実験を繰り返していこう。自分の常識も、社会の当たり前も、組織として大切にしていることも、すべては暫定でしかない。常に更新できる余地があり、革新できる部分がある。だから、みんなで変えていこう。問うていこう。揺さぶっていこう。
ひらくは、開くであり、拓くであり、啓くでもある。まず、視点を自分に置いて、わたしはどうしたいのかについて語ってみよう。わたしの中心にある「わたし」で話してみることからはじめてみよう。根本にある想いは必ず伝わる。その結果、わたしたちは、新しい世界や新しい取り組みを拓くことができる。そして、その想いや過程をみんなに啓くこともできる。まずは、わたしからひらいていこう。
巻き込まれることと、巻き込むこと。関係性の渦は、どちらか一方の力だけで生まれるものではない。巻き込まれることからはじまり、主従の関係を超えていこう。巻き込まれるときは、相手や周囲へのリスペクトと好奇心があってこそ。関心を持って相手に関わることで、信頼されていく。互いの影響力を巻き込みあいながら、増幅させていこう。
わたしたちは、常に編集者であり、構造の専門家でもある。資源や要素を最適に配置する必要があり、新しい構造をつくる必要がある。そして、この花がどこで咲くべきかを知る必要がある。あるべき位置にそれがないと不健康になる。それらが美しく咲くために、必要な配置と要素、構造をつくろう。なにかとなにかを結びつけるつながりを見出そう。社会や組織のエネルギーをうまく流すことができるように。
人と人は本当の意味でわかりあうことはできない。けれど、これはさみしいことではない。この前提があるからこそ、心から人と向き合い、関わることができる。それは、豊かなことである。今、語られていない背景や見えない根っこを想像してみよう。面白がってみよう。その人の、そのものの立場に立って考えることで、当たり前に気づくことができる。きっとそのとき、わたしはあなたであったかもしれないし、あなたはわたしであったかもしれないと感じるはずだ。それが、人と本当の意味でつながるということである。
そうとは言っても、うまくいかないことも多い。批判されたり、責められたりすることもあるかもしれない。あるいは、疲れ切ってしまうことも。そんなとき、仕事とプライベートやあなたとわたしを切り分けたくなること、自分の殻に閉じこもりたくなること、関係のないものとして目を瞑ることなどもできる。けれど、わたしたちはそれをしない。なぜなら、すべてはつながっていて、ともにあるということを信じているから。否定してくる人も、ネガティブな感情も、数多くの恥ずかしい経験や失敗体験も。それらすべてとわたしたちはともにある。それをあきらめない。