開催日: 2024.07.30(Tue)

「みんなでバタバタしたらいいんですよ」『あそびの生まれる場所』の著者・西川正さんと語る、ゆるやかな自治と共創のつくりかた(あまがさき縁側会議)

※申し込みは、以下の参加フォームの記入をもって完了となります。
https://forms.gle/o7meDoprtG3UBH9Z7
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きちんと準備をすることは、一見重要なことのように思われます。もちろん、準備をせずに遠足に行ったり、本番を迎えたりすると、大変なことになるだろうことは誰の目にも明らかです。けれど一方で、準備がないからこそ生まれるものもまたあるかもしれないのです。

支援やサポートとは、なんでしょうか。費用を支払って受けることのできる支援やサポートが充実していることは、わたしたちの暮らしにとってとても重要です。その権利があるのは、さまざまな「運動」や「歴史」、あるいは「経済発展」のおかげです。ただ、過剰なまでの支援やサポートがその人本来の力を奪ってしまう、ということもさまざまな分野や現場で生まれてしまっています。

わたしたちは少し、お膳立てされることに慣れすぎているのかもしれません。

準備やサポート、あるいはサービスがないからこそ、自分たちで試行錯誤することができる。試行錯誤の中には、単に自分ひとりで試してみるということだけではなく、人と相談したり、だれかと一緒に試してみたり、振り返ってやり方を変えてみたり、仲間たちと分担して進めてみたりといろいろな「関わり」があります。準備がないことによって、逆に関わりやコミュニケーション、ひいてはコミュニティが生まれていくのです。

サスティナビリティやSDGsの号令の中で、多くの企業が地域連携や地域との共生(共創)を目指しています。あるいは、社会や時代自体がそもそも越境やつながりを求めているということもあります。しかしそれを実現するためには、なにかを提供するという一方向の関わりではなく、ともになにかを積み上げていくという双方向的な経験が必要になるのです。

普通の暮らしにインストールされていた日常的な試行錯誤や共同作業のようなものが、ほぼすべて市場サービスや制度の枠の中に回収されていきました(そこで回収できない課題やテーマはNPOや地域活動団体、ソーシャルビジネスセクターのみなさんが頑張って取り組んでいます)。そうした社会背景の中で、わたしたちはいかにして「自治」と「共創」をデザインし直していけばいいのでしょうか。

これまで東京や埼玉、岡山などでさまざまな実践と試行錯誤を繰り返してきたNPO法人ハンズオン埼玉副代表理事・岡山県真庭市立中央図書館館長の西川正さんをお招きし、尼崎を中心に同じく試行錯誤してきた「株式会社ここにある」の藤本と白川が聞き手となって、話を深掘りしていきます。
関心のある方はどなたでもお越しいただけますので、お気軽にどうぞ。企業の方、行政の方、教育に関わる方、NPOで働く方、一般市民の方など、所属や背景を問わずご参加いただければと思います。きっと素敵な学びがあるはず。

#コモンズ #コミュニティ #ケア #社会課題 #ソーシャルイノベーション #共創 #まちづくり #自治 #民主主義 #ここにある #資本主義 #あそび #余白 #ローカル #地域 #コミュニティデザイン #ファシリテーション

◉ゲスト
西川 正(にしかわ・ただし)特定非営利活動法人ハンズオン埼玉副代表理事/岡山県真庭市立中央図書館長
学童指導員、出版社、NPO支援センター事務局長などを経て、2005年、特定非営利活動法人ハンズオン埼玉を設立。「おとうさんのヤキイモタイム」キャンペーンなど、さまざまな市民参加型のまちづくりのプロデュースに関わる一方、まちづくりや子育て支援の研修等の講師やファシリテーターとして活動。保育所保護者会、小学校PTA、民生委員など地元での活動多数経験。元恵泉女子学園大学特任准教授。現在、立教大学、大妻女子大学等で非常勤講師。特定非営利活動法人あげお学童クラブの会相談役。生活協同組合パルシステム埼玉理事等。単著『あそびの生まれる場所 「お客様」時代の公共マネジメント』(ころから刊)を上梓(第12回生協総研特別賞を受賞)。『あそびの生まれる時「お客様」時代の地域活動コーディネーション』(ころから)。共著に『オンラインのあたたかい場づくり自主研究ノートver.1』など。

◉聞き手
藤本 遼(ふじもと・りょう)ここにある代表取締役/場を編む人
1990年4月生まれ。兵庫県尼崎市出身在住。「余白のデザイン」と「あわいの編集」をキーワードに、さまざまな地域プロジェクトに関わる。代表的なものは「ミーツ・ザ・福祉」「カリー寺」「おつかいチャレンジ」「グッド!ネイバー!ミーティング!」「武庫之のうえん」など。多様な地域住民や関係者の巻き込み、プロセスデザインを専門としている。『場づくりという冒険 いかしあうつながりを編み直す』著。
白川 烈(しらかわ・れつ) 
1994年生まれ。物書き、コピーライター。株式会社ここにある。絵本『やさしいて』(ゆずりは出版・2021年)、エッセイ集『忘れた傘で雨をしのいで』(BEKKO BOOKS・2023年)を刊行。その他、詩集の選詩や編集なども手掛ける。自身のnoteにて「今日のうんち」という散文を2018年より毎日更新中。神戸の古着・喫茶アレリナにて、エッセイの週刊連載なども担当。うつくしいものや割り切れないもの、仕方のないことが好きです。
担当著書
絵本『やさしいて』(ゆずりは出版)、『兄ちゃん、行け』、『忘れた傘で雨をしのいで』(BEKKO BOOKS)など。

◉イベント詳細
日程:2024年7月30日(火)19:00-21:00
場所:AMA-NEST(アマネスト)
兵庫県尼崎市開明町2丁目1番地1 開明庁舎2階
阪神尼崎駅より徒歩3分
参加費:1,000円(当日、現金にて頂戴します)
定員:40名
対象:興味がある方はどなたでも!

◉お申し込み
下記URLよりお申し込みください。
https://forms.gle/o7meDoprtG3UBH9Z7

◉お問い合わせ
株式会社ここにある
Mail:info@coconiaru-inc.com

◉主催・企画運営
株式会社ここにある

開催概要

開催日時 2024.07.30(Tue)
19:00〜21:00
開催場所

AMA-NEST(アマネスト)