【イベントレポート】5月15日に「マーケットのつくりかた学校第二回」を開催しました!

2023.5.30(Tue)レポート

マーケットのつくりかた学校担当のささべむつみです!

5月15日(月)に2回目のマーケットのつくりかた学校を開催しました。「学校」とついていますが、講座というよりマーケットに関心のある人たちのゆるい集まりを目指しています!

会場は、尼崎の三和本通商店街のなかにある民間の図書館、さんとしょ。さんとしょは一箱オーナー制(自分の好きな本やおすすめの本を置くことのできる本棚を借りることができる)で、棚ごとにオリジナリティのある本が置いてあり、木の匂いのするあたたかい空間です。実は、運営しているのは普段、尼崎市役所で働いているみなさん。一般社団法人オリコムという会社をつくって、3人でスペースを切り盛りしています。

今回は、兵庫県で一番小さい町、播磨町で「Park Market」を運営している佐伯亮太さんをゲストに迎え、西宮で「Nishinomiya Nolla Marche(にしのみやノーラマルシェ)」を運営している大森亮平さんが深ぼっていきます。

事前に気になるマルシェを調べてくるという宿題が出されていたので、参加者同士でおすすめのマルシェについて話すところからスタートしました。自分の地元のマルシェを紹介したり、マルシェって調べると結構あるよね!という話で盛り上がったりしました。

 

ただのお買い物にとどまらない「にしのみやノーラマルシェ」NPO法人ソーシャルデザインワークス / 株式会社ここにある 大森亮平さん

まずは、「にしのみやノーラマルシェ」についてお聞きしました。「にしのみやノーラマルシェ」は2021年からこれまで7回開催しているマルシェで、西宮のために何かできないかという思いからスタート。最初は、ご飯を持ち寄って食べる会だったそうです。

「にしのみやノーラマルシェ」は、音楽演奏やアート体験、紙芝居なども出店する、お買い物にはとどまらないマルシェです。

あるときお客さんから言われた「商売っ気のないあたたかみのあるマルシェですね」という言葉が「にしのみやノーラマルシェ」のコンセプトとなりました。なんだかゆるくていいですね。

 

気軽なチャレンジができるマルシェ

「にしのみやノーラマルシェ」はチャレンジの場にもなっています。子どもたちが地元のおじいちゃんの野菜を売ることからはじまりましたが、現在は売るだけでなく自分で野菜を育てて、夏のマルシェで販売するところまでやってみよう!という活動もスタートしています。他にも、学生さんが洋服を循環させるお店をはじめ、マルシェで精力的に活動しているしています。

課題として大森さんが語っていたことは「都市的な」来場者とどう折り合いをつけるか。西宮は都市部からのアクセスが良いので、人気のお店は開始前から長蛇の列ができます。開始時間に間に合わない出店者さんがいるとき、文句を言われることもあるそう。マルシェでつくりたい雰囲気と来てくれるお客さんとでどう折り合いをつけるのかは、とても難しいポイントのひとつですね。

大森さんは、売れ残った野菜を事務所の前でときどき売っています。なんと、赤信号で停まった車に声をかけて売り込んでいます。販売した野菜は全て売り切れて、車で声をかけた人には1回だけ売れました。普段お店をやっていない場所でも、意外と売れるのは面白いですね。

 

数十年先も続くまちづくり合同会社Roof共同代表 / 播磨町まちづくりアドバイザー 佐伯亮太さん

続いて、播磨町の「Park Market」のお話です。播磨町は兵庫県で一番小さい町だそうですが、がんばれば端から端まで自転車で15分移動できるほどのサイズとのこと。

佐伯さんは普段、まちづくりの会社を経営しています。大学時代は建築を専攻されていましたが、人がいるほうが珍しいくらい閑散とした地方の商店街を見て、100年もつ住宅をつくっても、まちが100年も持たないんじゃないかという問題意識を持ち、まちづくりに関わりはじめました。

佐伯さんが大学院生のころ、横浜の商店とまちづくりをしていました。賑わいのある商店街ですが、店主の方が「自分より後の世代は商売を続けられないかも」と漏らしていました。そんな中、防犯のためのLEDを付けることになり、そのお披露目イベントを夜に開催しました。すると、若い人がたくさん来てくれ、若い世代に買い物に来てもらえるよう仕掛けることが重要だと感じたそうです。

 

兵庫県一小さい町のマルシェ「Park Market」

佐伯さんは播磨町に移り、さまざまな活動を仕掛けます。例えば、フリーペーパー「ニューハリマ」を発行したり、オリジナルグッズをつくったり。まちの人たちがゆるく集まったり関わったりすることのできる機会を数多く提供してきました。

そうした活動の中、播磨町の魅力は綺麗な公園がたくさんあるところだと気づきます。そこで、公園管理事務所の2階にあった場所をセルフリノベーションで日替わり喫茶に変えたり、園内で古絵本市を開催したりする中で公園にもだんだん人が集まりはじめていきます。

そこで、立ち上がったのが「Park Market」。ロゴはものの数秒で佐伯さんが描かれたそう。マーケットには、飲食や地元の有機野菜、手づくり系のお店が集まります。ほかには、太陽光で米を炊く実験やピアニカの発表会(かわいい)、トラックの荷台をステージにしてバンド演奏をするというコンテンツなども。

マルシェの狙いのひとつが「はじめてのきっかけになる」こと。ピアニカの演奏をした5歳の子は、ピアニカを買ってもらったけれど見せる場がないので、マルシェで発表会を開いたそうです。

綺麗な公園に人が来てほしいという思いでやっているので、お買い物をしてもらうというより、「これがあるから公園に行こう」と思えるマルシェをつくっているとのこと。

 

負担なく続けられる運営方法

佐伯さんは、とにかく運営メンバーの負担をなくすことを意識していて、全員が1ミリずつ進めたらマーケットが成り立つようにしています。なので、チラシは毎回使えるものにし、出店者一覧はつくらないことに決めています(公園を歩けばわかるため)。

定期的なイベントは運営が大変なイメージがあるので、ゆるく続けられる仕組みでいいなあとささべは思いました。

 

商店街を0からつくるには?

マルシェをやっていると「町内でも意外とお店ができるんじゃないか。商店街が一つもない播磨町で商店街をつくれるんじゃないか」と佐伯さんは考えるようになります。

「商店街ってどうできるんだろう?」

佐伯さんの事務所の前でゲリラ的に野菜やコーヒーを売る「ノキサキ市場」をやってみたところ意外と売れるので、コンビニやスーパーではない消費の場をつくれるかもしれないと感じているそうです。

 

まちづくりって、全部をみんなでやらなくてもいい

参加者から「オリジナルグッズをつくって結構高い値段で売ったりと、事務局がいい感じで”ふざけてる”のがいい」という感想がでました。出店者もここまで遊んでもいいんだという安心感があります。

「自分が考えた面白い、に誰かが共感してくれる」と佐伯さん。「あんまり会議しないほうがいい。まちづくりってみんなでやらないとだめって思ってるけど、みんなでやらなくてもいい」

まちづくりは自分でぱっぱと進めてみるのもありで、みんなで決めないといけないことと自分でやれることがあるそうです。

 

仮説をもって面白いことをやってみる

マーケットをつくることを目的として活動してきたわけではない佐伯さん。「仮説を持ちながらやるのが大事」と佐伯さんは語ります。「こういうことをやったら面白いんじゃないか?」をやって実際どうなったかをみると、ノキサキのような思いつきがでてくるそうです。

 

ささべのひと言

「にしのみやノーラマルシェ」も「Park Market」も、初めてのチャレンジができる場所になっていました。ちょっとやりたい、見せたいものって、みんな結構あるんじゃないかと思います。「意外と自分でもできるやん!」が気軽に生まれる場所がすぐ近くにあるって、ちょっとわくわくしませんか?

 

マーケットのつくりかた学校は、これからも続きます。3回目からの参加でも大歓迎です。回全く違う話が聞けるので、少しでも興味のある方はぜひお越しください!
回はどんな話が聞けるのか、楽しみだ~。

 

▼マーケットのつくりかた学校
https://markettsukurikata.peatix.com/

※お申し込みは以下のフォームからお願いします!
https://forms.gle/VWV9FAJTTWQLxdA87

 

第三回:マーケットをする人のこぼれ話「well avenue marche」×「Park Market」の場合

▼日時
2023年6月4日(日)10:00-12:00

▼会場
大和肥料

▼内容
都会でもマーケットやマルシェが増えています。農家さんやデザイナー、コミュニティデザイナーなどが関わって行っているマルシェってどんなもの?神戸からお二人の運営メンバーにお越しいただき、お話を伺います。

▼ゲスト
江副 真文 一般社団法人 SAZARE 代表 / ファンドレイザー
石野 武 なちゅらすふぁーむ / 一般社団法人農サイド

▼聞き手
佐伯 亮太 合同会社 Roof 共同代表 / 播磨町まちづくりアドバイザー